この記事を書いているのは、姫路整体サロンあったか堂の白井正和です。
◆ 公開日:2025/07/18
はじめに:多くの患者さんが直面する現実

「MRIで脊柱管狭窄症と診断され、手術を勧められました。でも本当に手術が必要なのでしょうか?」
姫路市の整体院「あったか堂」には、このような不安を抱えた方が数多く来院されます。画像検査で「狭窄」が見つかると、多くの方が手術しか選択肢がないと思い込んでしまいます。
しかし、…
1995年にノルウェーで行われた画期的な研究が、私たちの常識を覆す重要な事実を明らかにしました。この研究結果を知ることで、あなたの治療選択が大きく変わるかもしれません。
脊柱管狭窄症の手術は本当に必要?画像診断の限界が明らかに

◆ ノルウェー・オスロ大学病院の重要な発見
Tom Amundsen医学博士らが100名の脊柱管狭窄症患者を対象に行った研究で、驚くべき事実が判明しました:
Tom Amundsen医学博士らが100名の脊柱管狭窄症患者を対象に行った研究で、驚くべき事実が判明しました。研究結果によると、89%の患者で画像上両側の狭窄が確認されたにも関わらず、実際に両側に症状があったのは42%の患者のみでした。さらに重要なのは、画像の異常度と症状の強さに相関関係が認められなかったことです。つまり、X線、CT、MRIだけでは症状のある患者を正確に特定することができないということが科学的に証明されたのです。
◆ この研究が示す重要なポイント
① 症状がない人でも画像異常は存在する
- 健康な人でも狭窄所見が見つかることが多い
- 画像異常=手術適応ではない
② 診断の基本は病的と臨床検査
- 患者さんの訴えと身体所見が最重要
- 画像検査は補助的な位置づけ
③ 脊柱管狭窄症診断の増加は技術進歩の結果
- 1990年代以降の診断増加は機器の高性能化による
- 実際の患者数が増えたわけではない
現在の整形外科治療における課題

◆ 画像診断の問題点
現在の画像重視診療は患者さんに深刻な影響を与えています。軽微な症状であっても画像異常があると過度な不安を感じてしまい、その結果として必要のない手術や治療介入につながる可能性があります。一方で、画像検査で「異常なし」と診断されると、実際に辛い症状があっても軽視される傾向があるのも事実です。
医療システム自体にも構造的な問題があります。画像診断の方が客観的で患者さんにも説明しやすく、時間をかけた問診や身体診察よりも効率的とされがちです。また、医師側も訴訟リスクを回避するため、どうしても画像診断に依存してしまう傾向があります。
◆ なぜこのギャップが30年間続いているのか
エビデンス(科学的根拠)と実際の医療現場の間には、大きなギャップが存在します。患者さん自身も「画像で確認してもらいたい」という心理があり、このギャップを埋めるのは容易ではありません。
姫路整体サロンあったか堂の脊柱管狭窄症に対する根本改善アプローチ

◆ 痛みは「結果」であり「原因」ではない
私が15年以上の施術経験で確信したのは、患者さんが訴える痛みは「原因」ではなく「結果」だということです。
私が15年以上の施術経験で確信したのは、患者さんが訴える痛みは「原因」ではなく「結果」だということです。脊柱管狭窄症の真の原因は、体幹特に背骨の動きの制限にあります。現代的な生活習慣により、背骨全体の連動性が低下し、特定の部位に過度な負担がかかることで症状が発生するのです。つまり、画像で見える「狭窄」は症状の原因ではなく、体の使い方の悪化によって生じた結果の一つに過ぎないのです。
◆ 当店独自の根本改善アプローチ
① 詳細な動作分析
■初回カウンセリングの特徴
- 姿勢分析・歩行分析・足圧分析の実施
- ビデオ撮影による動きの可視化
- 患者さんと一緒に問題点を確認
多くの方が「こんなに歪んで歩いていたのか」と驚かれ、体の使い方を見直すきっかけとなります。
② 体の連動性回復を重視した施術
■ 一般的な整体との違い
- 痛い部分を直接マッサージしない
- 体幹の動きを促すことで全体の負担を軽減
- 背骨の連動性を取り戻すアプローチ
③ セルフケア指導による継続的改善
セルフケア指導では「10の力のうち1の力」で行うことを基本方針としています。多くの方は「早く良くなりたい」という思いから頑張りすぎてしまいがちですが、無理なく痛みなく、つっぱり感なく行うことが最も重要です。日常生活に無理なく取り入れられる方法でなければ、継続することができないからです。
◆ 実際の改善事例
■ 75歳男性Cさんの場合:間欠跛行から孫との散歩まで
Cさんは脊柱管狭窄症による間欠跛行で悩んでいました。200メートルも歩くと足に痺れと痛みが出て、しゃがみ込んで休まなければならない状態でした。整形外科では「年齢的なものだから仕方ない」と言われ、手術も検討していました。
初回の歩行分析で、Cさんの歩き方には明らかな特徴がありました。背中を丸めて前傾姿勢になり、胸郭がほとんど動いていない状態で歩いていたのです。この歩き方では腰椎に過度な負担がかかり、神経を圧迫する要因となっていました。
そこで胸郭の動きを促すセルフケアから始めました。椅子に座った状態での簡単な胸郭運動を1日3回、痛みのない範囲で行っていただきました。同時に、歩行時の姿勢を少しずつ修正していきました。背筋を伸ばして胸を軽く開いた状態で歩くことで、体幹の連動性が改善され、腰椎への負担が軽減されました。
3か月後、Cさんは孫と一緒に30分間の散歩を楽しめるようになりました。「歩き方を変えるだけでこんなに楽になるなんて」と驚かれていました。手術を回避できただけでなく、生活の質が大幅に向上したのです。
脊柱管狭窄症でお悩みの方へのセルフケア提案

◆ 基本的な考え方
脊柱管狭窄症の改善において最も重要なのは、歩数より歩き方の質を重視することです。よく「1日1万歩」という目標が掲げられますが、体の連動性が整っていない状態での歩行は、かえって症状を悪化させる原因となりかねません。まずは正しい体の使い方を身につけることが先決です。
また、体幹特に背中の動きを意識することで、背骨全体の連動性を回復させることができます。急激な変化を求めるのではなく、自分のペースで無理なく継続できる段階的な改善を目指すことが、長期的な成功につながります。
◆ 今すぐできる簡単な体操
■ 背骨の動きを促す「膝倒し体操」
- 仰向けで寝て両膝を立て、両足を揃えます
- 頭を左に傾けて肩を下げ、左脇を締めて、手首を反らせます
- 膝を右に倒していく
- 左の背中が縮まって、右の背中が伸びるのを感じてください
- 左右交互に繰り返します
この体操を行う際は、痛みや不快感がある場合は即座に中止してください。「気持ちよい」程度の力加減で実施することが重要で、無理をして行うと逆効果になることがあります。何より大切なのは継続することです。毎日少しずつでも続けることで、確実に体の変化を実感していただけるはずです。
脊柱管狭窄症に関するよくある質問

Q1. MRIで脊柱管狭窄症と診断されましたが、手術以外の選択肢はありますか?
はい、手術以外の選択肢は十分にあります。ノルウェーの研究でも明らかになったように、画像診断の結果と実際の症状は必ずしも一致しません。当店では体の使い方改善により、多くの方が手術を回避できています。まずは体の連動性を回復させるアプローチから始めることをお勧めします。
Q2. 間欠跛行がありますが、整体で改善できるのでしょうか?
間欠跛行の多くは、体幹の動きの制限が原因で起こります。胸郭の動きを促し、歩行時の体の使い方を改善することで、歩行距離の延長や症状の軽減が期待できます。当店では歩行分析も行い、一人ひとりに適した改善方法をご提案しています。
Q3. 脊柱管狭窄症は加齢が原因と言われましたが、本当に改善するのですか?
確かに加齢による変化はありますが、それが直接症状の原因とは限りません。重要なのは体の使い方です。年齢に関係なく、適切な体の動きを取り戻すことで症状改善は可能です。実際に70代、80代の方も数多く改善されています。
Q4. 医師から「狭窄が進行している」と言われました。それでも改善できますか?
画像上の変化と症状の進行は別問題です。ノルウェーの研究では、画像の異常度と症状の強さに相関関係がないことが証明されています。狭窄の進行があっても、体の使い方を改善することで症状の軽減は十分可能です。
Q5. 薬を飲んでも効果がありません。整体で変わりますか?
薬物療法は症状の一時的な緩和が目的ですが、当店のアプローチは根本的な原因の改善を目指します。体幹の連動性を回復させることで、薬に頼らない自然な改善が期待できます。多くの方が薬の使用量を減らすことができています。
Q6. 脊柱管狭窄症の痛みで夜も眠れません。どのくらいで楽になりますか?
個人差はありますが、体の使い方を少し変えるだけで初回から変化を感じる方も多くいらっしゃいます。継続的な改善には数回の施術が必要ですが、夜間の痛みは比較的早期に軽減することが多いです。
Q7. 手術のセカンドオピニオンとして相談できますか?
もちろんです。手術を決断する前に、保存的なアプローチでどの程度改善できるかを確認することは非常に重要です。当店では体の状態を詳しく分析し、手術回避の可能性について率直にお伝えします。
Q8. 脊柱管狭窄症のセルフケアは何かありますか?
これらのよくある質問でも解決しない不安や疑問がございましたら、お気軽にご相談ください。一人ひとりの状態は異なるため、詳しい検査と個別のアドバイスが重要です。
まとめ:本当の改善への道筋

◆ 重要なメッセージ
画像診断だけで手術を決めるのは非常に危険です。ノルウェーの研究が明確に示したように、症状と画像所見は必ずしも一致しません。手術を検討する前に、必ずセカンドオピニオンを求めることをお勧めします。
真の根本解決の鍵は、体の使い方の改善にあります。痛みのある部分だけに注目するのではなく、全身の連動性を取り戻し、日常生活での動作を改善することが重要です。
そして最も大切なのは、「治してもらう」という受け身の姿勢から「自分で改善する」という能動的な姿勢への転換です。セルフケアによる継続的な改善こそが、長期的な健康維持につながるのです。
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◆ 姫路市で脊柱管狭窄症の手術を検討中の方へ
当店では、画像診断に頼らない症状中心のアプローチで、多くの脊柱管狭窄症患者さんの手術回避をサポートしています。姫路市周辺で脊柱管狭窄症の根本改善をお考えの方は、手術を決断する前に一度ご相談ください。
■ 初回限定特別価格のご案内
- 初回体験:1,980円(通常11,000円)
- カウンセリング・検査・施術を含む
- 完全予約制でゆったりと施術
■ アクセス情報
- 姫路整体サロンあったか堂
- 住所:兵庫県姫路市白浜町乙394-3
- 最寄駅:山陽電車「白浜の宮」駅から徒歩3分
- 営業時間:8:30~20:00(不定休)
■ 執筆者プロフィール
- 白井正和(しらいまさかず)
- はり師・きゅう師(国家資格)
- 姫路整体サロンあったか堂 店長
- 施術歴:往診2006年〜、店舗開業2019年〜
- 体の連動性回復による根本改善を専門とする。